皆さんは、日頃から運動を欠かさず行っていますか?ダイエットの有無にかかわらず、私たちにとって運動は必要不可欠なものです。なぜなら私たち人間は、体を動かさなくなると体の至る所に様々な不調が出てきてしまうからです。今回は、運動の重要性について説明し、ダイエットにおける筋トレの効果を検証した最新の研究をご紹介したいと思います。

肥満や運動不足は炎症の原因となる

「最近、運動不足なんだよね」「私も全く体を動かしていないよ」といった声を至るところで耳にします。実際、きちんと運動した時期なんて小学生の時期ぐらいでしょうか。大人になるにつれ、運動量は減少傾向にあります。久しぶりに同窓会に行くと、ひと回り大きくなった同級生を見て切なくなることも多々あることでしょう。では、運動しないと何が問題なのでしょうか。また、太っていることの何が問題なのでしょうか。ここでは、肥満の結果、体に起こる現象と運動の必要性を解説します。

内臓脂肪は炎症を引き起こす

なぜ肥満が問題なのでしょうか。太った人の脂肪細胞に起こる現象のひとつに慢性的な炎症があります。「炎症」は体の中の火事だと捉えてください。そのため、火事による煙(炎症性物質)が臓器に悪影響を引き起こし、体の至る所でまた炎症(火事)が進みます。その結果、病気にかかりやすくなり、死に近づくのです。

免疫システムによる助け

肝臓や腸といった臓器の周りにこびりつく体脂肪のことを内蔵脂肪と呼びます。そして、体の中の内臓脂肪は、人体にとって「異物」として認識されます。異物として認識されるため、この内臓脂肪が増えると免疫システムが働くシステムになっているのです。免疫システムが働くと細菌やウイルスが侵入してもいないのに免疫細胞は戦闘モードに入り、暴走した免疫細胞は様々なところを痛めつけます。しかし免疫システムが異物としてみなした内臓細胞を排除してくれるわけではないため、免疫システムを落ち着かせるには、食事や運動で脂肪を落とす必要があります。

内臓脂肪が減らない限り、炎症(火事)は治まらず、火事から出る有害な煙(炎症性物質)で傷ついた血管や細胞が、動脈硬化や脳梗塞の引き金になるのです。メタボリックシンドロームの人の体の中は火事だらけなのです。また、肥満の恐ろしい点は、体調不良の明確な自覚症状がなく、「なんとなく体がだるい」「疲れている」など、わずかな不調として認識されているという点です。このように肥満になると体調不良に気づき辛いので、少し太り気味の方は危機意識を持ってダイエットを頑張りましょう。

運動をしなければならない本当の理由

なぜ運動をしなければいけないのでしょうか。まず、肥満になることを防ぐためです。先ほどお伝えしたように肥満になると体の炎症が促進し、端的にいうと早死にしやすくなります。次に、筋力や体の機能を維持するためです。日常生活では無意識に筋力を使っています。骨折して寝たきり生活になると足の筋肉がなくなることから使わないと筋肉が減ってしまうことが分かりますよね。

運動は脳にもいい

運動は脳に好影響を与えます。ここ数年で運動のメリットを示すデータは増えていますが、そこでわかったのが、どんな運動でもある程度の負荷があれば脳にいい影響を与えるということです。そのため、筋トレでもジョギング、フットサルでもなんでもいいので体を動かしてください。ちなみに、運動で脳のパフォーマンスを上げるためには、1回45分の少しきつい運動を週に2回行うのがベストです。

さらに、運動をすると、幸せホルモンといわれる神経伝達物質「セロトニン」の分泌が高まることがわかっています。セロトニンはストレス抑制にも効果があり、セロトニンが減少してしまうと、うつ病が発生しやすくなることが分かっています。このように運動は体だけでなく脳にとっても重要なのです。

筋トレをしましょう

運動が大事ということをお伝えしましたが、実際に無酸素運動と有酸素運動、スタイルが良くなるのはどちらなの?という実験があったので紹介します。

具体的には、参加者を「カロリー制限のみグループ」、「カロリー制限と有酸素運動グループ」、「カロリー制限と筋トレグループ」、「カロリー制限と有酸素運動と筋トレグループ」に分け、この中から本当にスタイルが良くなる組み合わせを探しました。その結果、「カロリー制限と有酸素運動グループ」は、体脂肪は減りましたが、筋肉が発達していないため、基礎代謝がおち、免疫力も低下しました。一方で、「カロリー制限+筋トレグループ」は、「カロリー制限グループ」よりも筋肉への効果が高くなりました。さらに驚くことに、「カロリー制限+有酸素運動+筋トレグループ」は、「カロリー制限グループ」よりも筋肉がつかず、体脂肪も減らない結果になりました。3種類のオーバーワークのせいでホルモンバランスが乱れ、一番低い結果になってしまいました。やりすぎは禁物ですね。

また、ホルモンへの影響も調べた結果、「カロリー制限+筋トレグループ」で、老化を遅くする効果のあるホルモン「アディポネクチン」が著しく増加することがわかりました。この結果により、筋トレによるアンチエイジングの効果も明らかになりました。メリハリの効いた良いスタイルを作るは、カロリー制限と筋トレの組み合わせが一番で、有酸素運動よりもスタイルをよくする効果が高くなることが明らかになりました。

H I I Tも取り入れよう

また、最近ではH I I T(High-intensity Interval Training)という高強化トレーニングの効果も認められています。バーピージャンプやジャンプスクワットなど、強度の高い運動と、少しの休憩を交互に繰り返し行うトレーニング法のことで、体力向上と高いダイエット効果が狙えます。心拍数が上がり、かなり苦しいですが効果は抜群なので是非試してみてください。

ダイエットには運動が必須

これまで運動の必要性と効果について紹介しましたが、「食事だけで痩せたい」という方でも是非運動を取り入れるようにしていただけたら嬉しいです。もちろん食事制

限だけで単純に体重だけを落とすことは可能です。しかし、食事制限だけでは代謝が下がり筋肉もないみすぼらしい不健康な体が待っています。私たち人間の体の仕組みを理解し、皆さんが健康的にダイエットできることを応援しております。


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